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活字離れが話題になる中、読書ファンの方々はまだまだ多いと聞きます。将来「作家」を目指す私にとって、分野に捉われず、いろいろな本を読むことは、大切なことだと思っています。ニュージーランド人の友人から、Book Clubを始めるので加わらないかという誘いを受け、もっともっといろんな本に出会って、このページで皆さんに紹介させていただく為にも、参加してみようかと思っています。日本語の本を読むスピードには自信があるのですが、英語の本は読破するまでにかなり時間が掛かってしまう私。他の人たちについていくことが出来るのやらどうやら…。そのBook Clubの話題も、今後このページでご報告していきますね。(第一回目Book Clubの集まりが、5月5日にありました。次回までに、本を一冊読んで行かなければならないことになったのですが…。)

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  1. My Year of Meats
友達と電話で話をしていた時に、突然、思い出したように、「”My Year of Beef”という本を読んだことがある?」と聞かれ、「ないョ」と答えると、「牛肉の話で、主人公はアメリカ人と日本人のハーフ。日本で放映する為のテレビ番組をアメリカで撮影するという内容なんだけど、本当のアメリカの姿より、日本人が期待するアメリカの姿を撮影しようとしたりするところが面白いのよ。著者は日本人、いや、アメリカ人、ん?著者もハーフだったっけなぁ〜?ちょっと変わった本だけど、日本人が読んだら、また別の見方が出来て面白いと思うけど…」と勧められて、とりあえずその場はメモを取りました。その後、近くの図書館へ行った時に、何の気なしに探す気になり、直ぐに見つからなかったので、余計に一生懸命探して、ようやく見つけて借りた本です。実はタイトルは「My Year of Meats」。(本の内容から考えると、間違った気持ちも分かるのですが、実際のタイトルに辿り着くまでに多少時間を費やしました)それが、本の内容とは離れた部分で、私の意識を大きく変えることになるこの本との出会いでした。

本の内容は、とにかくいろんなものがミックスされて、詰め込まれているとでも言えばいいのでしょうか、読んだ後に、その一つ一つについて考えさせられてしまいました。

この物語は、主人公であるJane Takagi-Littleが、仕事もお金もなく、ニューヨークのアパートで途方にくれている時に、日本にいた頃の知り合いから、”My American Wife”という、肉を使った家庭料理をメインにアメリカの家庭を紹介するという、日本向けテレビ番組の撮影コーディネーターの仕事を依頼されるところから始まります。肉(ビーフ)料理を日本の家庭にを広める為に企画された番組ですが、その出演してもらう家族を選ぶ際の注意事項などが笑えます。実際に、私も、日本のメディア向けの調査などを頼まれた時に、本当のニュージーランドの姿より、日本の人たちが期待するニュージーランド像を求められて、当惑したことがあります。

この主人公の女性だけでなく、ストーリーの中には、番組の日本側広告責任者の妻であるAkiko Uenoという女性も、もう一人の軸となる人物として登場してきます。そして、この二人の女性の目を通して、いろんな伏線を持ったストーリーが展開していきます。

全く違う世界に生き、違う人生の悩みを持つ二人の女性、恋愛、ドメスティック・バイオレンス、日本のメディアの裏側、ビーフに隠された問題、そして、最終的に、自分の信じる道を歩こうとする一生懸命な二人の女性の姿は、何か心に残るものがあります。また、食品に関する表示問題があった後の日本では、この物語に登場する、ビーフの問題はショッキングかも知れません。

とにかく、読む人それぞれが、それぞれの持つ異なった視点で、いろんな解釈の出来る本だと思います。

物語の内容とは別に、私は、二つのことをこの著者から学びました。
一つは、正面から公にすることが難しい問題を発見したり、どうしてもそのままにしておけないと思う問題に気づいた時に、それをフィクションとして、本にすることが可能だということ。きっと、この中に登場するビーフの問題を、正面から事実と言い切った形で公にすることは、難しかったのではないかと思います。問題提起という形で、フィクションの中に盛り込むことで、著者の発する、皆に考えて欲しいというメッセージが充分伝わってきたような気がします。
二つ目は、登場人物の中に、日本人が含まれていて、その日本人達の会話は、ローマ字で表記されているのですが、時々、その日本人が話す日本語が、母国語としての日本語というにはちょっと疑問に感じる部分があったこと。それでも、日本語を母国語とする私は、そのちょっとした違和感を、ストーリーの中で問題なく受け入れることが出来たということ。その時、私が英語で物語を書き、英語を母国語とする人物を登場させた時、その登場人物がちょっと違和感のある英語を話していたとしても、いいんじゃないかという気がしてきました。今まで、英語でのコラムやエッセイ、物語を公開することは避けてきたのですが、今後は、英語での物語も積極的に書いてみようという気になりました。たとえ英語に、多少の不自然さがあったとしても、著者が日本人ということが分かっていれば、読者にその不自然さ、違和感を受け入れてもらえるのではないかと思っています。この本がきっかけで、「My Life as a Japa-Fiji-Kiwi」というコラムを書くことにしました。その勇気を私にくれた本です。

内容や具体的な感想を人に説明するのが難しい本ですが、興味のある方、是非、下記私の裏技も参考に、読んでみていただければ幸いです。

洋書を買う時にオススメの私の裏技:
アメリカのamazon.comでは、数は限られていますが、本の中身の一部をオンライン上で公開しています。(本の画像にLook Insideのマークが付いているもの)買う前に、どんな感じかちらっと読んでみることが出来るというものです。本屋さんで、本を買う前に手にとって、冒頭をちょっと読んでみるという感覚に似ているかもしれません。この”My Year of Meats”も、冒頭の数ページをオンライン上で読むことが出来ます。下記、アメリカのAmazon.comのサイトへ行き、タイトル又は、著者をサーチボックスの中に入力して探し、上記本の紹介ページに辿り着いたら、本の画像かその下にあるLook inside this bookというテキストリンクをクリックしてみて下さい。
http://www.amazon.com/

数ページ読んでみて、続きが読みたいと思われた方、下記、日本のAmazon.co.jpのサイト(本のタイトルをクリックして下さい)にて購入することが出来ます。配達時に代金引き換えというオプションもありますし、近所の書店には洋書があまりない…という日本国内にいらっしゃる方には便利だと思います。

My Year of Meats
  Ruth L. Ozeki (著)






   3. The Self Mattars
   2. 羊をめぐる冒険−A Wild Sheep Chase


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